忍者ブログ
山岳ガイドが独断と偏見でチョイス。山のいろいろ評価録。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「沢登り」
なんといったらいいのでしょうか、
初めて沢登りを始めたときは、
「これだよ!求めていたものは!!」
と思いました。
沢は冒険です。
とくに私は、予備知識はほどほどにしておいて、自分を信じて一人で沢に入ることがあります。
そんなときは、完全に自分とあなただけになります。あなた、とは、自然なのか、自分なのか、あるいは第三者なのか、それはわかりませんが、どうしたわけか二人称になるのですよwww
…つまりブツクサ独り言を言いながら登っている姿が適当な表現でしょうか。。

なんとも言葉では表現しにくいのですが、歩いているときは
こんな感じです↓

ひんやり身支度。取り付きの沢の音にドキドキ。
轟々と音をたてる冷たい流れがシューズの中にしみ込んでくる。
体を濡らすことに慣れていないときの洗礼的儀式。
夏道はない、フラフラしてて、歩きなれないゴーロゴロ、
慣れてくると、ヒタッヒタッと岩に吸い付くように足が歩き出す。
コケにしたたる清流のしずく、水面に反射するキラキラの流れ、
一瞬の感動が心踊る瞬間。
しかし深いゴルジュが、まるで要塞の入り口のように、
陰鬱な影を落とす。
回廊の奥は蛇行して、期待と不安がその先に入り混じる。
立ちはだかる滝は、誠の鏡となり、見る者の心を写し出す。
滝に挑むのか?巻くのか?あるいは引き返すのか。。。
滝を飲み込む深く落ち込んだ淵。
流れは巻いて、いつか飲み込まれそうな不安感がよぎる。
ゴルジュに差し込む一条の日差し。
心にもその光が届くかのように。
花崗岩を這うように流れる清水が、生き物のように踊る姿。
気持ちも体もぐんぐん高度をあげていく。
空が近くなってくると、耳に響く音量もボリュームダウン。
水気は湿気にかわりつつ、涼しさが暑さにすり替わる。
水は涸れ、息苦しそうに、いつしか藪をもがきだす。
カンシャクを起こしそうになるヤブヤブ攻撃を前に、道を切り開くことへの快感が伝わる。
忍耐の底が尽きるころに、ひょこっと幹線に飛び出す。
くやしいけど、何故か安心感をぼんやりと感じる。
「いい沢だった」

ってなものですwww
わかってくれますかねー ヾ(-д-;)ワカランッテ!

それはさておき、本題です。

沢登りを始めたい場合はなにが必要なのでしょうか?
こと、沢登りデビューで必要な道具を紹介します。(日帰りベース)

■沢シューズ:靴の裏がフエルト生地になっているもの。渓流シューズと呼ばれています。釣り用の渓流靴と、沢登り用のシューズでは、当然沢登り用のものがベストです。微妙な足裏感覚が違います。そのほかに、地下足袋タイプのものや親指が割れているタイプなどあります。わたしも始めは釣具屋さんでやすいシューズを買っていました。今は、キャラバンの渓流シューズを使っています。ぜんぜん違いますよ? 沢靴ではモンベルも安価で定評です。フリクションはキャラバンがいいですね。靴底がフエルトではなくラバー(ゴム)のものがありますが、これはNG。滑りますよ~wwww

■ザック:いつものザックで結構です。びしょぬれになりますので中は完全防水。カヌー用などの防水パックは、密封性が高いためにそのまま浮き袋になります。ザックカバーとかは無意味です。

■ウェア:山用など速乾ものを流用OK。下はジャージなどを履いてしまうと、水を吸って重い重い∑(゚∇゚|||) なるべくペラペラのナイロン系のパンツが良いでしょう。その下にCWXとかSKINSなどのアンダーを履けばOK 1枚じゃ寒いです。上は山の肌着に長袖のもう一枚。最後にヤブこぎがあるので、引っかいても敗れにくい(あるいは捨てても悔いはない)ものを着ます。あとは、沢用のウエアもしくはサーフィン用のラッシュガードや、スキューバなどでも使っているネオプレーン(ウェットスーツの生地)のもの。私はラッシュガードの胸の部分がネオプレーン1mmのシャツにネオプレーンのチョッキなどを着てます。防寒には雨具を持っていきます。濡れてても、ゴアの雨具を着ると心まであったまりますwww 沢のウェアはモンベルが充実しています。近くのモンベルショップを探しましょうwww

■保護具:ヘルメットは必ずいります。そのほか、膝あてや膝サポーター。脛当て(脚絆)もほしいところ。脚絆は脛を保護すると同時に、靴の中に砂が入り込むのを防いでくれますので、重要です。これもモンベル製品が充実です。

■手足:手袋は指貫のものです。革か水に強い生地の指貫グローブが必要です。軍手とか、ダメですよ。でも、最後のヤブコギとかはいいかもwww
靴下も山用でOK 欲をいえば沢用ネオプレーンの靴下が暖かいです。

■サングラス:キラキラ水面反射用。偏光レンズだと水の中まで透けて見えるので足場が分かりやすいかと思います。メガネっこの人はメガネが冷気で曇りますので、くもり止めを無駄でももってきたいところwww

■登攀具:ハーネスベルトは水が吸い込んでも重くならないようなタイプがいいです。シンプルなベルトのものです。きつめのフリークライミング用は歩きを妨げることがあります。あとはカラビナとスリング程度。

■その他:保温ポットは寒いときにぜひ! 沢を抜けたときの着替えやタオル、下り用のシューズ(スニーカーとか)は任意。虫除けは意外と必須アイテムです。虫の多いときと、そうでもない時とあります。空の水筒があれば、源流近くで水を補給します。

■レスキュー:地図は2万5千図。コンパスもだけど、高度計のほうが重要。枝分かれした沢を当てるのは、けっこう勘が必要。下降路やエスケープルートも綿密に見ておきます。ファーストエイド。とくにテーピングかな。
保険は一般登山用じゃダメですよ。危険度も高いことを承知で。

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
ココで買えるよ
最新コメント
[03/30 juro]
カウンター
ブログ内検索
フリーエリア
アクセス解析

Copyright © [ 山のあれこれ100選 ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート and ブログアクセスアップ
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]