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山岳ガイドが独断と偏見でチョイス。山のいろいろ評価録。
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【オスプレー バリアント28】
背負ったときにとてもしっくりとフィットしてそのまま衝動買いしましw
バリアントシリーズばクライミング向けのザックなのですが、従来のクラシックなスタイルと、機能的かつシンプルな構造になっていて、登山用としても十分使えます。私が「こんなザックが欲しい」と考えていた理想系のザックです。28リッターは軽量を進める上でもちょうど良い容量で、山小屋泊まりならこれで十分でしょう。重量はMサイズで1.08kgと軽量かつ、背面パックはしっかりとしています。生地もペラペラではないのがいいですね。雨ブタは切り離し可能なので、かなり縦積みできそうです。サイズは3サイズ(SML)。色は赤のみ。バリアント37(m)を背負ってみましたが、こちらは自分の背中にはフィットしませんでした。料金14700円
 

【オスプレー タロン】
軽量ザックの代名詞ともいえる人気モデル
数年前に発売されて依頼、軽量ザックが被かず売られていますが、タロンはそのなかでもオススメです。
33Lをつかっていますが、軽量化のためベルトや背面パックがフニャフニャでパッキングにコツがいります。
日帰りには向いていませんw
なので、オススメは22Lです。コチラは雨蓋がないタイプ(上写真)で収納も薄く、日帰りから1-2泊の山小屋泊まりでも使いやすいサイズです。重さは800g。
料金11500円
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カートリッジGAS系のお湯を沸かすアイテムとしては、いまのところこのJETBOILの右に出るものはないかとおもわれます。この湯沸し器のすごいところは、バーナーの熱を極力外部に逃さない構造になっているところ。(おかげでテントや山小屋ではまったくあったかくなりませんが)バーナーとナベが一体になった部分がジャバラ構造になっていて、ガスの熱の多くをナベに伝える仕掛けになっています。通常の気温であれば500MLの水が90秒で沸くといいます。鍋の周りはネオプレーンカバー付で保温力を高めています。取っ手はベルト式なので、ちょっと使いずらいですが軽量化としてはgoodなアイデアです。
日帰りていどならガスカートリッジはナベに入るサイズの110Gのもので十分です。収納性も優れていて、バーナー・小ガス1個とガス台・調理用五徳・カップがすっぽりと収まります。コッフェルを別に持っていくことを考えたら、結果的にコンパクトで軽量です。先日に飯豊(春山)に非難小屋2泊(3名)しましたが、220Gガスを2個もっていって、2日目夜でやっとガス1個を使い切ったのでした。メーカーでは一応500ML専用なのですが、実際は1000ML入ります。蓋をして沸騰させると、蓋の注ぎ口からボコボコをお湯が湧き出して火傷しそうなので、1000ML近く沸かすときはコツが必要。弱点は、その形状から、調理に不適だということ。これを補うように、幅広で大きなバージョンも発売されてますが、山用として使い勝手からいうと、この初代品がベストかと思います。また、別オプションで、底にジャバラが付いた調理鍋やコーヒープレスもあります。本体(pcs)は14700円
 
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今回はテーピングです。(゚∇゚ ;)エッ!?
ってテーピングに良し悪しがあるのかとKGも思っていましたが、
あるのですww

最近はよくテーピングを予防のために巻くようにしています。
とくに膝は故障しやすく、
いろいろなサポーターを試していますが、
これだ!というものはまだ出会えていませんね。。。
で、痛いときには結局テーピングが一番だったりします。
(伸縮性のないものに限ります)

でもテーピングって、
はがすとき痛い!ですよね。。
なので、比較的痛くないものを紹介します。
それが、
ニトリートのテーピングです
ニトリート(日東メディカル)はテープ製造のメーカーで、医療用テープなども製造しています。
メインの伸縮性のないテーピングは日本陸上競技会公認にもなっています。
このテーピングは粘着力が比較的抑えられていて、
かといって、はがれやすいというわけもなく、
はがすときも、「気合」は必要ないですwwwwww
あの剥がす瞬間が、なまらイイんじゃ、という方は結構ですが。。
接着面を見ると、網のようになっていて、他のテーピングよりも接着面積が少なくなっています。
おすすめですwww
剥がし方は、お湯などにつけてはがすといいです。
お風呂に入って剥がすのが理想ですね。

まとめ買いはネットがお得です。
単体だと薬局で手に入ります。
ニトリートHPではテーピングの巻き方も紹介してあるので、
ちょっと覚えておくといいかもです。


先日、ヤマケイの取材で折りたたみ傘をいろいろ検証してきました。
山で使う折りたたみ傘をいくつかピックアップして、そのベスト3を決めるというものです。ヤマケイ6月号に掲載予定です。
そもそも、山で折りたたみ傘を使うというのは、賛否両論だと思います。
KGは肯定派です。
傘を使うデメリット(反対意見)というのは、、、
①片腕歩行になるので、危ない
②風にあおられてしまい危険又は意味を成さない
③狭い山道では通行の邪魔になる
④荷物になる
⑤手が疲れる
などでしょうか。
確かにそのとおりで、使う人はその場所や条件を認識しておく必要がありますね。なので、私も、人にはあまり傘をすすめはしません。①~③の条件を考慮していなければ、危ないからです。
ただ、メリットは絶大です。

傘の一番のメリットは、何よりも、フードをかぶらなくて良い、という点です。フードをかぶって歩くというのは、どうしても下向きになるし、雨とともに気持ちも沈んできがしです? でも傘はさにあらず。視界は開け雨の中でも周囲を見渡せます。6月の梅雨時期などは、山といえばもう新緑・新芽が吹き出し、緑満開です。雨に打たれた青葉は初々しく、生気を得たような森は、気持ちまで洗い流してくれるように感じます。傘は、集音の役目をはたしてもくれます。足音・雨音・森の音・虫や動物の音など、いままで聞き逃していた音が、軽やかに耳に入ってきて、気持ちがいいです。そんな味わいを体感すれば、雨は「やなもの」、から、「味わうもの」に変わってくるはず。

これだけでも、実に有利な道具だと思いますが、濡れないということのほうが、実用益がありますね。
まず、夏の時期であれば、暑いので、雨具をズボンだけで歩けます。大降りなら上着を着ても前のジッパーは全開できますね。(暑さ対策
それから、手首に水が入ってきません。とくにストックを使用している人なら分かるはずですが、手をひじより上に上げると、雨水が手首から浸入してきて不快です。またカメラをポッケにいれる、もしくはぶら下げていても大丈夫です。そして、傘をさしていれば、ザックがひどく濡れないのです。ザックカバーでは、どうしても背面の部分から水がしみてきます。傘があれば、この背面に雨があたらないので、大方濡れることはないでしょう。(濡れ防止
また、周囲を見渡せますので、私は職業柄、傘を差していたほうが、背後のお客さんや前方のルートにも目を向けやすく、周囲の状況を把握しやすいのです。(安全性

そんなわけで、傘はデメリットをしのぐメリットがあるのだと思うのです。
⑤に関しては、傘の柄の長いものを選ぶことがポイントですが、それとは別に、フリーハンドのテクニックもあります。
私がよく使っているのですが、傘の柄の部分を、ザックのチェストベルトで留めてしまうそいうもの。これで、けっこう固定されてしまいますが、歩いていると下にずれてきますので、小さなカラビナを使って、柄についている紐とザックのベルトに固定してしまえば、手を離してもずれずに歩くことができます。あとは補強でストックなどをちょっと伸ばしてザックにつけておけば、傘を支持して安定します。
これだと、両手がフリーになって、快適です。(下写真)

さて、傘を使ってみたくなったら、その選び方を紹介します。
ポイントは、
A:100g台の軽量なもの
B:柄は長いもの
C:傘の広さは広いほうがいい
D:骨組みは新型のものが壊れにくい
E:骨組みは6本より8本のほうが頑丈
F:グリップは大きくて太いほうが疲れない
こんなところでしょうか。
とにかくまず、『A軽さ』は重要です。片手で長時間もっていられるものは軽いに越したことはありません。また『Fグリップ』もその形状で、ずいぶんと軽さ(持ちやすさ)が変わってきます。そして『B柄の長さ』、の場合も長時間使用を考慮すると、手を高く上げなくてはならない短いものではダメです。
『C広さ』は、ザックなどの濡れに対しては広いほうが快適です。ただ、風にあおられやすいのですが。
『D/E』は強度の問題です。とくに『D骨組み』のカーボンなどを利用した新型骨組みは、傘が風でおちょこのように反対向きになっても、壊れにくい構造をしています。
そんなこんなで、ヤマケイで選んだ「傘ベスト3」が、これだ…(ワンツースリー)。

1:スノーピーク アンブレラUL
8本の骨組みながら、133gと軽量で、柄も長く、このクラスでは最も幅広の傘。グリップが小さいのが残念ですが、堂々1位
2:キャラバン トラベルレインシェード
グリップが大きく、軽い!6本骨でカーボン仕様の110g。広さこそ狭いがかなり上出来の傘です。グリップにはコンパスが付いてます
3:モンベル ULトレッキングアンブレラ
やっぱりモンベルはすごい、とうならせる傘。8本骨・アルミの軽量165gは、見た目も丈夫そうです。ストラップが柄ではなく、傘の頭?についているのが特徴。収納らくらく

他にも、100gを切る軽量傘(エバニュートレッキングアンブレラ)や、カラーバリエーション豊富なTOTESのブレラタイニーなど、オススメです。



「沢登り」
なんといったらいいのでしょうか、
初めて沢登りを始めたときは、
「これだよ!求めていたものは!!」
と思いました。
沢は冒険です。
とくに私は、予備知識はほどほどにしておいて、自分を信じて一人で沢に入ることがあります。
そんなときは、完全に自分とあなただけになります。あなた、とは、自然なのか、自分なのか、あるいは第三者なのか、それはわかりませんが、どうしたわけか二人称になるのですよwww
…つまりブツクサ独り言を言いながら登っている姿が適当な表現でしょうか。。

なんとも言葉では表現しにくいのですが、歩いているときは
こんな感じです↓

ひんやり身支度。取り付きの沢の音にドキドキ。
轟々と音をたてる冷たい流れがシューズの中にしみ込んでくる。
体を濡らすことに慣れていないときの洗礼的儀式。
夏道はない、フラフラしてて、歩きなれないゴーロゴロ、
慣れてくると、ヒタッヒタッと岩に吸い付くように足が歩き出す。
コケにしたたる清流のしずく、水面に反射するキラキラの流れ、
一瞬の感動が心踊る瞬間。
しかし深いゴルジュが、まるで要塞の入り口のように、
陰鬱な影を落とす。
回廊の奥は蛇行して、期待と不安がその先に入り混じる。
立ちはだかる滝は、誠の鏡となり、見る者の心を写し出す。
滝に挑むのか?巻くのか?あるいは引き返すのか。。。
滝を飲み込む深く落ち込んだ淵。
流れは巻いて、いつか飲み込まれそうな不安感がよぎる。
ゴルジュに差し込む一条の日差し。
心にもその光が届くかのように。
花崗岩を這うように流れる清水が、生き物のように踊る姿。
気持ちも体もぐんぐん高度をあげていく。
空が近くなってくると、耳に響く音量もボリュームダウン。
水気は湿気にかわりつつ、涼しさが暑さにすり替わる。
水は涸れ、息苦しそうに、いつしか藪をもがきだす。
カンシャクを起こしそうになるヤブヤブ攻撃を前に、道を切り開くことへの快感が伝わる。
忍耐の底が尽きるころに、ひょこっと幹線に飛び出す。
くやしいけど、何故か安心感をぼんやりと感じる。
「いい沢だった」

ってなものですwww
わかってくれますかねー ヾ(-д-;)ワカランッテ!

それはさておき、本題です。

沢登りを始めたい場合はなにが必要なのでしょうか?
こと、沢登りデビューで必要な道具を紹介します。(日帰りベース)

■沢シューズ:靴の裏がフエルト生地になっているもの。渓流シューズと呼ばれています。釣り用の渓流靴と、沢登り用のシューズでは、当然沢登り用のものがベストです。微妙な足裏感覚が違います。そのほかに、地下足袋タイプのものや親指が割れているタイプなどあります。わたしも始めは釣具屋さんでやすいシューズを買っていました。今は、キャラバンの渓流シューズを使っています。ぜんぜん違いますよ? 沢靴ではモンベルも安価で定評です。フリクションはキャラバンがいいですね。靴底がフエルトではなくラバー(ゴム)のものがありますが、これはNG。滑りますよ~wwww

■ザック:いつものザックで結構です。びしょぬれになりますので中は完全防水。カヌー用などの防水パックは、密封性が高いためにそのまま浮き袋になります。ザックカバーとかは無意味です。

■ウェア:山用など速乾ものを流用OK。下はジャージなどを履いてしまうと、水を吸って重い重い∑(゚∇゚|||) なるべくペラペラのナイロン系のパンツが良いでしょう。その下にCWXとかSKINSなどのアンダーを履けばOK 1枚じゃ寒いです。上は山の肌着に長袖のもう一枚。最後にヤブこぎがあるので、引っかいても敗れにくい(あるいは捨てても悔いはない)ものを着ます。あとは、沢用のウエアもしくはサーフィン用のラッシュガードや、スキューバなどでも使っているネオプレーン(ウェットスーツの生地)のもの。私はラッシュガードの胸の部分がネオプレーン1mmのシャツにネオプレーンのチョッキなどを着てます。防寒には雨具を持っていきます。濡れてても、ゴアの雨具を着ると心まであったまりますwww 沢のウェアはモンベルが充実しています。近くのモンベルショップを探しましょうwww

■保護具:ヘルメットは必ずいります。そのほか、膝あてや膝サポーター。脛当て(脚絆)もほしいところ。脚絆は脛を保護すると同時に、靴の中に砂が入り込むのを防いでくれますので、重要です。これもモンベル製品が充実です。

■手足:手袋は指貫のものです。革か水に強い生地の指貫グローブが必要です。軍手とか、ダメですよ。でも、最後のヤブコギとかはいいかもwww
靴下も山用でOK 欲をいえば沢用ネオプレーンの靴下が暖かいです。

■サングラス:キラキラ水面反射用。偏光レンズだと水の中まで透けて見えるので足場が分かりやすいかと思います。メガネっこの人はメガネが冷気で曇りますので、くもり止めを無駄でももってきたいところwww

■登攀具:ハーネスベルトは水が吸い込んでも重くならないようなタイプがいいです。シンプルなベルトのものです。きつめのフリークライミング用は歩きを妨げることがあります。あとはカラビナとスリング程度。

■その他:保温ポットは寒いときにぜひ! 沢を抜けたときの着替えやタオル、下り用のシューズ(スニーカーとか)は任意。虫除けは意外と必須アイテムです。虫の多いときと、そうでもない時とあります。空の水筒があれば、源流近くで水を補給します。

■レスキュー:地図は2万5千図。コンパスもだけど、高度計のほうが重要。枝分かれした沢を当てるのは、けっこう勘が必要。下降路やエスケープルートも綿密に見ておきます。ファーストエイド。とくにテーピングかな。
保険は一般登山用じゃダメですよ。危険度も高いことを承知で。

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